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Posted by クレイ - 2008.12.22,Mon

初めてその温もりを知る

「がっはっはっは!!なぁに、恐がらんでいい。
別にぃ・・・取って食おうなんざぁしねぇさ。逃げる必要などない!」
そう言って男はその細い腕を強く掴んで引き寄せた。
「!?」
「お前は一人じゃない」

「もう独りじゃぁねぇんだ・・・
お前は俺の息子・・・俺たちの家族だ・・・」

「おめぇは人間だ。」

「獣じゃない」

「俺がお前を人間にしてやる

人間として愛してやろう・・・・」


そう、お前がいつか誰かを愛せるように

***
人を愛す喜びをお前に。



------------------------------------------------------------
ペンタブと新しいプリンタ購入しました。金は一部だしてもらいましたが結局3万円吹っ飛びましたよ!アッー!
この時期に痛すぎる出費・・・・

ペンタブ届いてからキャッキャキャッキャしながら画面に向かっていろいろ実験しております。
脱マウサー!・・・しかし計3時間くらいタブ使ってみましたがまだまだ慣れませんね。多分まだしばらくはちょこちょこマウス使うと思います(・・・)線は汚いですがやっぱり描くスピードは大分上がってる気がします。調子のって漫画描いてみましたよ(爆)


イラストは前にかいてた(携帯で打ったまま放置してた)SS(?)をもとに。
多分下に畳んでるSSだけを読んでもいったいなんのことかわからなくなりそうなので・・・。
まぁ上↑のイラストあった方がまだわかりやすいかなぁと思いまして。(それでも多分意味不明です)

盗賊に拾われた頃のウルドバの話。
このころは名前すらもたなかった獣時代。10歳前後ですね。
髭のおっさんは初代頭領、でウルドバの保護者。月の名を持つ男。チャンドラ。コンセプトはダサカッコイイおっさん(何)
ウルドバがいた盗賊の頃の話は何かしら形にしてみたい気はしますがそんなもん描いてる余裕が無いので多分書かない!(爆)でも仲間の紹介とかは一回してみたいかも(笑)
しかし、ウルドバのいた盗賊団て、チャンドラが頭領やってた時代と、ウルドバが頭領やってた時代でメンバーが違うので・・・実は結構な人数になる。(爆)妄想好き過ぎて凄い人数になってるんですが・・・

ああ、ちなみに雷@アリババさん宅の落書き庫の過去話で描いてもらってるオッサンはウルドバの親父です(笑)
頭領とアリさんは仲良しです・・・ていうか頭領がアリさんのこと好きそう、人間(ジンだけど)として。

と、いうわけで下にSSパタン。うまいこと文章表現できないんで若干アレですが・・・
 




【ある幸福な獣の話】

一人の少年がいた。

少年はあるジンに育てられていた。

ジンは少年を人間ではなく、獣として育てた。

非情な獣になるように。

「人間の弱さ」を持たぬよう。

どんな世界でも生きていけるよう。

少年は獣として育てられた。

獣は愛を知らなかった。
それを知らぬ故、求めようともしなかった。

獣はジンが嫌いだった。
獣はジンを憎んでいた。

獣は孤独だった。

ある日、ジンは獣の前から姿を消した。

家中探した。

街中探した。

しかしジンはどこにもいなかった。

獣は孤独だった。

独りだった。

自分が居場所を失った事に気づき、ただ呆然と立ち尽くした。

獣は泣きたかった。
胸の底からこみ上げる、その例えようの無い感情に。

その小さな体を押し潰してしまいそうな やり切れない思いに。
己を襲う、強く、大きな衝撃を、
胸をつく鋭い痛みを、

それが「悲しみ」なのだと、獣は知らなかった。

獣は泣きたかった。
泣けなかった。
泣き方を知らなかった。

孤独な獣はある日一人の盗賊と出会った。

盗賊は獣を拾った。
盗賊は獣を育てることに決めた。

獣は盗賊の事が嫌いだった。
盗賊は獣の事が好きだった。

盗賊は獣を愛した。

まるでそれは、我が子を愛す父の深い愛情のように。

獣はそれを拒んだ。

愛される事を恐れた。
自分を包む、大きく、優しく、暖かいそれが、
まるで自分を消してしまいそうで。

自分が、自分とは違う、別の何かへと変わってしまいそうで。

獣は得体の知れぬその感情を恐れた。

今まで感じた事の無い不思議な、感情。

熱く、こみ上げ、溢れだし、喉をふさぐ、その思いを、

優しい苦しみ、
それを、獣は「喜び」だと知らなかった。

愛を知らぬ獣は、深い愛に戸惑った。

盗賊は獣を抱きしめた。
大きな腕で、優しく、強く、抱きしめた。

逃げたかった。
その、優しい、暖かな、大きな胸の中から。

必死にもがく小さな体を、盗賊は強く、強く抱きしめた。

獣は自分が求めていたものに気づいた。

獣の中にいる、
彼は愛を求め続けていた。

愛を知らず育った故、自分の中の彼の存在に気付かなかった。

そして彼は己だった。

愛を知らぬ孤独な獣はずっと、ずっと、愛されたかった。
愛を求め続けていた。

獣は涙を流していた。

初めて泣いた。
大きな、腕の中で。

頬を伝う涙はとても暖かかった。

盗賊は獣を優しく撫でた。

それはとても心地よかった。


獣はゆっくりと目を閉じ、鼓動を感じた。


獣は幸せだった。
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